吃音を改善したいけれど、方法が分からない…。

あなたもそんな悩みを抱えていませんか?

 

吃音を改善するには、大切なことが2つあります。

一つはどもりにくい話し方をトレーニングすること、そしてもう一つはどもりが出にくい環境を作っていくこと。

 

それぞれの方法について詳しく説明していきますので、吃音改善の参考にしてみてくださいね。

 

吃音を改善する方法①どもりにくい話し方のトレーニング

吃音を改善する方法としてまず大切なのが、どもりにくい話し方をトレーニングしていくことです。

イメージとしては、外国語を習得するような気持ちをもつことから始めると良いでしょう。

 

なぜなら、外国語を習得するとき、母国語を話すときとは異なる口の動きや発音の仕方を練習しますよね。

実は、どもりにくい話し方をトレーニングするというのはこれと同じこと。

 

つまり、今話している「どもりやすい話し方」とは別の言葉を話すつもりで、「どもりにくい話し方」をトレーニングしていくことが大切なんですね。

今悩んでいるどもりやすい話し方をベースとして、その延長線上で話し方をトレーニングしていく。

 

このように考えていると、なかなか吃音を改善できません。

 

こういった意味で、「どもりやすい話し方」と「どもりにくい話し方」というのは、同じ日本語であっても全く別の言葉。

そのような認識をもつことから始めると、すんなりとトレーニングすることができますよ。

 

私たちは言葉を話すとき、とっさに以下のようなことを繰り返しています。

  1. 話したい音を発するための口(口の形、舌を置く位置、声の出し方)をつくる
  2. 話したい音を発する
  3. 次に話したい音を発する口をつくる・・・

実は、このような繰り返しで言葉を話しているんですね。

 

しかし、どもりやすい話し方をしている場合、この流れをうまく作れずにいることが多いのです。

ですから、外国語を一から学ぶような気持ちで、話したい音がどうしたらうまく作れるのかトレーニングしていく。

 

今もっているどもりやすい話し方を一旦リセットして、ゼロからトレーニングしていくことが吃音改善につながります。

具体的には、以下のようなことを意識して、トレーニングの中で吃音を改善していきましょう。

  1. 母音はゆっくり・軽く・長めに発音する(あー)
  2. 子音は弾むように・強く・短めに発音する(シッ)
  3. 肩の力を抜いて、力まずに話すようにする
  4. 口を大きく開く・動かすことを意識する
  5. 話すことを急がない
  6. 一つ一つの言葉を丁寧に言うようにする
  7. 感情を込めて、話すようにする

 

もちろん、これらの吃音改善の方法は一気に取り入れるのは難しいですよね。

理想はすべてを取り入れて話すことですが、まずはイメージしやすいものからトレーニングしていくのが良いでしょう。

 

方法がイメージしやすい、というのは意外に大事です。

というのも、自分の中でやり方のコツがある程度掴めていることが多いんですね。

 

ですから、少し意識するだけで吃音が改善することもあります。

「今の話し方だと、話しやすかったな!」

そんな感覚を積み重ねていくことが、吃音改善にはとても大切。

 

なぜなら、吃音だと自分の話し方になかなか自信をもてないからなんですよね。

話し方を通じて、自己嫌悪になってしまうことがとても多い。

 

だから、自分らしく話せる自信をなくし、言葉が出てこない・どもるなど吃音の症状をさらに悪化させてしまうのです。

吃音を改善していく方法としては、まずはどもりにくい話し方をトレーニングすること。

 

そして、その成果として成功体験を繰り返していくことがとても大切ですよ。

 

また、吃音改善には地道で個人的なトレーニングも大事ですが、それ以上に日常生活の中での実践も必要です。

練習だけではどうしても、なかなか感覚が掴みづらいですよね。

 

さらに、これも吃音改善にとって大切なことですが、とにかく失敗を恐れないこと。

トレーニングって失敗してなんぼ、です。

 

初めて自転車に乗れるようになったときだって、転んだりぶつかったりしながら感覚を掴んでいきますよね。

失敗の中から自分の中で改善し、何度もトレーニングします。

 

これは吃音改善にとっても同じこと。

人前で失敗したり、恥をかいたりするのは確かにつらいものです。

 

しかし、その中でしか得られない改善方法もあるもの。

人前で話すために吃音を改善しようとしているわけですから、どんどんチャレンジしていくようにしましょう。

 

吃音を改善する方法②どもりにくい環境をつくる

吃音を改善する方法として次に大切なのは、どもりにくい環境をつくること。

吃音にとって、どもりにくい環境とは何か?

 

それは言い換えれば、「安心して話せる環境」ということになります。

先ほど、トレーニングは失敗してなんぼなのだから、どんどんチャレンジしていこう!とお話ししましたよね。

 

チャレンジすることで「うまく話せた!」という成功体験を増やす。

そして、自分の話し方に自信をつけて吃音を改善していく。

 

この流れが、吃音を改善する方法としては欠かせないものになるからです。

しかし、これは安心して話せる環境が整っていないと、なかなか難しいですよね。

 

「失敗してもいいからどんどん新しい話し方にチャレンジしていこう!」

 

吃音で悩む人にとって、これは実際のところ、分かっていてもかなり勇気がいるもの。

七転び八起きの精神で、前向きに吃音にぶつかっていければ良いけれど、それができるなら初めから吃音で悩んでいませんよね。

 

だからこそ、チャレンジしやすい環境を整えた上で、トレーニングしていくことがくじけないコツなのです。

自転車の乗る練習で言えば、転んでもいいように周りにクッションを敷いておく、とかそのようなイメージですよね。

 

そうしておけば、たとえ失敗して転ぶのも怖くない。

転んでも痛くないからトラウマにならずに済みますよね。

 

これを実際の吃音改善に当てはめれば、安心して話せる環境があるから、失敗を恐れずにトレーニングできる。

仮に失敗しても、恥ずかしい・つらい・周りの人に笑われるかも…そんな気持ちは感じずに済むから、トラウマにならない。

 

このような環境で話すことができれば、吃音を改善するつもりがうまく行かず、逆に吃音を悪化させる…なんてことにならずに済みます。

では、そのような吃音を改善するために大切な「安心して話せる環境」はどうやって作ったらいいのか?

 

そのためには、以下のようなことを行なっていきましょう。

  1. まずは自分の中で、どもりが出やすい場面を把握する
  2. その場面に関係する人(たとえば会社なら上司や同僚など)に、そのことを相談しておく
  3. 吃音が出る状況を理解してくれる人が多くいる環境から順に、話すトレーニングを積んでいく

このような流れで、吃音改善のために大切な「安心して話せる環境」を作っていきます。

 

しかし、会社の上司などで理解力のない人もどうしても出てくるかもしれません。

「言葉が出ないなんて、気持ちの問題だ!」

などと言われてしまうことも、これまであったかもしれませんね。

 

そんな場合は、

  • 吃音は病気だが、まだ的確に診断できる病院は少ない病気であること
  • 自分自身ももちろん話せるように努力していくので、温かい目で見ていただけるとありがたい

ということを伝えるようにしましょう。

 

理解力のない人は、言葉が出ないだけで責めてくる人もいますが、それでも理由を伝えることが大事です。

それでも、厳しいと感じた場合は、そういった人にはカミングアウトする必要はありません。

 

応援してくれる人間にまずは相談し、自分が話しやすい環境を作っていきましょう。

そして、その環境の中で、吃音を改善するためのトレーニングを実践して自信をつけてくださいね。

 

吃音を改善する方法まとめ

吃音を改善していくには、話し方を変えていくことが必要です。

そのため、どうしても時間はかかりますし根気がいることですよね。

 

もし、吃音改善をより早く・確実にしていきたいのであれば、こちらを参考にしてみると良いでしょう。

吃音改善の突破口となる方法が具体的にまとめられていますのでおすすめです。

吃音を克服したい方はこちら

 

 

この記事を書いた人

名前(yamazaki.)

自らの吃音克服体験をもとに、吃音を改善するための方法を記事にしています。この記事がきっかけで吃音改善につながれば嬉しいです。